涼風祭 8月20日 《大森たつしマリンバコンサート》
2017 / 09 / 02 ( Sat ) 涼風祭 8月20日 《大森たつしマリンバコンサート》
音大では今、打楽器科の人気が高いと聞く。マリンバはその中でも花形と言える楽器だと思うが、しかし実際の演奏を聴く機会が意外に少ないことも事実だ。 その意味で清里萌木の村のオルゴール館で、毎月楽しい演奏を披露して、人気を得ているという 大森たつしさん の公演が、涼風祭で実現したことは、タイムリーなヒットであった。 山梨県の観光大使を務めているというだけあって、お客さんの心を掴むツボを心得ている大森さん。ソロからピアノとの共演に至る一部二部の構成もバランスのとれた選曲も素晴らしかったが、巧みなトークとダンディさ、恰好いい衣装で軽やかに舞うがごとき躍動感が際立っていた。 大森たつし(マリンバ) 門倉美香(ピアノ) ![]() ![]() ![]() そしてハイライトのパフォーマンスは、音大時代の恩師という、 ピアノの門倉美香さん との意表をつく交換演奏?(門倉さんがマリンバ、大森さんがピアノ)このハプニングには正直驚いたが、まるで親子のような親近感溢れる二人のやり取りが楽しく絶妙~思いがけないサービスに、思わず頬が緩んでしまった。 楽器の解説も楽しめたが、ついでにマレットのことにも触れて貰いたかったと感じたのは自分だけでは無かっただろう。 最後のツィゴイネルワイゼンとアンコール曲のチャルダッシュが終わったと同時に、会場全体の空気を揺るがした「ウォ~」「ワァ~」という溜息まじりの歓声とどよめきが、このコンサートの素晴らしさを象徴していた。 超絶技巧に酔って興奮状態のまま会場を後にしたことは、久しぶりの体験であった! ![]() |
8月13日(日)第9回の涼風祭は 《ハープとフルートの華麗なる世界》
2017 / 09 / 02 ( Sat ) 古典から現代~ヨーロッパと日本~様々な奏法と音色に加えて、一般的に聴く機会が少ないグランドハープについての具体的な解説やトークも交え、ハイグレードで楽しく麗しく余韻に満ちた、無上のデュオコンサートでした。 井上久美子さん(ハープ)と大和田葉子さん(フルート)、お二人の華麗な経歴と実績をプロフィールで、改めて確認して成程と納得! 熟達のテクニックと安定感に支えられた演奏に引き込まれましたが、何よりプログラム構成が見事。 前半が~歴史物語への旅! 高原の風にのせて~、休憩を挟んだ後半が~予感! 輝かしい未来への扉~お二人が醸し出す詩的な音世界が、飛び切りの演奏で見事に綴られていました。 「挽歌」は初めてでしたが、大和田さんが坂田冽隆さんほか、現代日本の作曲家の曲ばかりで編んだCDは、歴史的芸術作品とも称えられる程の意欲作であることも知りました。どうしても聴いて見たいっ!! ![]() ![]() ![]() |
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