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「落語」春風亭昇吉 独演会 - 8月13日 -
2022 / 08 / 28 ( Sun )

第14回涼風祭第3弾は、「七変化 笑いと感動の落語会」でした。

それでは、どうぞ写真と皆さまから届いたメッセージでお楽しみください。

まずは、前座の桂伸ぴんさん「まんじゅうこわい」から。
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『座の伸ぴんさん、昇吉さんとも話のつなぎ方がうまく、面白く聞くことができました。特に後半が迫力があり良かった』
『伸ぴんさん声もしっかり聞こえ、まんじゅう怖い楽しかったです。昇吉さん新作、お酒やつまみが安いのに食器が高く、清掃代がもっと高いというおちが面白かったです。後半は時代劇を見ているようでした』

お二人のバックグラウンドも織り込んで、こんなメッセージも。
『笑いのあと感動がある!のを知りました。岡山大と東大2つの大学出のインテリ落語、前から聞きたかったです』


続いて、真打 春風亭昇吉さん。
昇吉さんは、笑点の司会者春風亭昇太のお弟子さん。師匠譲りの滑稽噺や新作落語で活躍中。
まずは「安いお店」から。

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『涙が出るくらい面白かったです(お酒の話)。才能豊かな方だと思いました。一番感動しました。本当に良かった』

前半最後は、「七段目」。芝居好きの若旦那が、歌舞伎が好きすぎて、日常生活でも歌舞伎口調になってしまうお話し。
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『すばらしい、画像を見るようでしたよ!又別の話をきいてみたいもの。迫真に迫った落語で素晴らしかったです。またいらしていただきたいです』

お仲入りを挟んで、最後は「柳田格之進」

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『どの演目も趣が異なっていて、いろいろな面白さがありました。楽しかったです。柳田格之進ラストシーン、素晴らしかったです』
『新作から最後の公演までバラエティに富んで面白かった。締めは堪能できました。今後に期待します』

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『三題話それぞれのジャンルで面白くきけました。現在の師匠はパンフの写真からは2倍重・?カンロクついて目出度い。流石お母さんの息子。今後の益々の精進で昇太さんを超えてください』
『東大出の落語家というのは日本社会の変化を物語るようで実に興味深い。今後一層の発展を期待したい。』


落語は、涼風祭に欠かせない出しものになりましたね。
(セイ太郎)
22 : 15 : 53 | 感想文 | コメント(0) | page top
中島朱葉カルテットジャズコンサート - 8月14日 -
2022 / 08 / 16 ( Tue )
【写真を差し込みました。(8月28日)】



台風がいつのまにか通り過ぎた日曜の昼下がり、清里の森にジャズの調べが流れました。

中島朱葉さん率いるカルテットのメンバーは、ピアノ加藤友彦さん、ベース小牧良平さん、ドラム濱田省吾さん。
去年はコロナで中止。今年は体調イマイチのメンバーが交替し、この日が初演奏メンバーだそう。
どんな一期一会のセッションになるでしょう。

朱葉さんの指パッチン合図でさりげなく始まった曲は、
ブラジル生まれのボサノヴァの大家 アントニオ・カルロス・ジョビン
「バラに降る雨」Antônio Carlos Jobim - Chovendo Na Roseira

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おかっぱ髪にくりっとした瞳の朱葉さん、ワタシは息継ぎするほっぺたに目がいってしまいます。肺活量は如何程か!
その堂々たる吹きっぷり、サックスで奏でるメロディラインの美しいこと。

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かつては14種もあったというサクソフォン。
というのも19世紀、ベルギーの楽器製作家アドルフ・サックスには、この楽器だけでオーケストラを作るという構想があったんだとか。
へぇ(@_@)知らなかった。
金属製だけど木管楽器のサックス、発音原理からクラリネットやフルートと同様、木管楽器に分類されます。
サクソフォンは、強弱の幅が木管楽器の中で最も広く、音色は人の声に近く、自由に表現しやすい楽器。ソロ楽器としてジャズの歴史をリードしてきました。クラシックの世界でも幅広く活躍しています。
今は音程の高い順に、ソプラニーノ、ソプラノ、アルト、テナー、バリトン、バスの6種類に落ち着いているそうです。
朱葉さんのは、渋い金色のアルトサックスと、シュッと細身のソプラノサックス。
楽器の色と形、そして歌うような滑らかな音色が魅力的ですね♫

続く2曲目は、お馴染みのメロディ「枯葉」
Joseph Kosma - Autumn Leaves

薄暗いバーの小さな椅子に腰掛け、琥珀色のお酒が入ったグラスに手を伸ばし一口飲んでは物想いに沈む …そんなシーンを想像しながら耳を傾けました。

3曲目は、ジャズ創成期から現代まで常にトップを走り続けているジャズ界のレジェンド、ウェイン・ショーター「サミット」
Wayne Shorter - The Summit

この凄いお方はマイルス・デイヴィスの7歳下、90歳近い今もお元気だそう。
アップテンポな曲は次第に激しさを増していき、ふと、ピアニストとドラマーの左足が弾くように床を叩く動きが全く同じことに気づきました。
リズムをきっちり刻みつつ、くるくる華麗に動き回る見事なスティック捌きのドラムソロは五分近くも続いたか?
ステージが音の渦に巻き込まれました、凄!

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四曲目は激しい曲が続いたので…しっとりしたボサノヴァで。
ルイスエサ「イマジン」
Luiz Eça - Imagem

穏やかな森と林の風景、八ヶ岳ブルーの空の色をイメージしながら聴きました。

休憩挟んで後半1曲目は、
チックコリア「トーンズ・ フォー・ジョーンズ・ボーンズ」
Chick Corea - Tones for Joan's Bones

韻を踏んでる言葉遊びみたいなタイトル、直訳するとジョンの骨に捧げる調べ?て感じ?
ピアノが音の粒で遊んでいるような洒落た一曲でした。

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クラシックではコントラバス、ジャズではウッドベースと呼ぶベースにも注目です。。
隣に座っていたお客さんが「手が大きいわね」と呟いていました。
クラシックではコントラバスを他の弦楽器同様アルコ奏法と言って弓で弾きますが、ジャズでは指で弾きます。
顔色ひとつ変えず、大きな手があちこちへと動きます。
バキバキ、ボンボンと響く低音はインパクト大でした。

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次は、中島朱葉さんオリジナル曲「雪のワルツ」

「太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ…」家々の屋根にしんしんと降る白い綿のような雪を思い浮かべました。
ステージ上は暑くて汗ダラダラだったという朱葉さんには申し訳ないほど、客席は快適、お客さんは皆うっとりでした。


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後半3曲目は、
法曹界から映画界へと転身し活躍したアーサー・シュワルツ「アローン・トゥギャザー」
Arthur Schwartz - Alone Together

ひとりぼっちが一緒に。矛盾しているようにみえるその意味は、
孤独なボッチ同士のあなたと私が一緒になれば、一緒に困難を乗り越えられる♡ということらしい。歌詞を調べたら、より味わい深くなりました。

最後の曲は、ソプラノサックスで
再びウェイン・ショーター「ビューティー&ザ・ビースト」
Wayne Shorter - Beauty and the Beast


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ジャムセッションのステージを間近で観たのは初めての私、
きっちり刻むリズムに乗りつつも縦横無尽、自在に音を操る四人の奏者には驚かされっぱなしでした。
いつも課題曲の音を忠実に再現するべく、楽譜にへばりついてギコギコ弾いているヘボアマ奏者の私、知っているようで、ぜーんぜん知らなかったジャズの奥深さに、感服致しました。

満場の拍手喝采に応えてのアンコールは、
用意してなかったな、何にしようか?と朱葉さん。
じゃあ「A列車で行こう」か、と再びの嬉しい即興演奏。
Duke Ellington - Take the A Train

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この日この場所で生まれた唯一無二の演奏を、ありがとうございました。
お客さん皆、大満足で足取り軽く帰路につかれたと思います。

森のスズコ
今日はジャズを聴いてます♫
20 : 57 : 45 | 感想文 | コメント(0) | page top
フィーリング・ジャズ・オーケストラ - 8月7日 -
2022 / 08 / 13 ( Sat )
【ご来場の皆さまから頂いたフィーリング・ジャズ・オーケストラへのメッセージを写真の間に加えました。8月28日追記】

第14回涼風祭の第2弾は、
今年で結成58年目を迎えるジャズのビッグバンド、昨年に続いての登場です。

当日の模様を、写真とメッセージでお楽しみください!

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『フィーリングジャズの皆さんのパワフルな演奏で血の巡りが良くなりました。ありがとうございます』

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『久しぶりにフルバンドジャズが聴けました。いつの間にか体が足が手が動き楽しかったです。とても音が素晴らしく感動しました。ありがとうございました』

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『演奏とトークも良い。素晴らしい演奏でした。武田節と風林火山のアレンジも良いと思います。』
『武田節が良かった。なじみの曲が多く楽しかった。頑張ってください』
『WHAT KIND OF FOOL AM Iと「武田節」最高です。』


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『爽やかな高原の中で演奏会心底癒されました。特にボーカルの小林里花の歌声にはホトホト感じ入りました』
『ビッグバンドならでは迫力もあり音の幅もありとても楽しめました。歌もすてき。来年もぜひ参加されることを願っています』

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『コロナ禍で大変な会だったと思いますが、そんなことを感じさせない演奏でした。有名な曲も多くJAZZに詳しくない私も楽しかったです』

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『家族に連れられてきたのですがとても楽しかったです。皆さん楽しんで演奏されているのが伝わってきてすてきでした』

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『大迫力の演奏は素晴らしかったです。会場も1曲ごとに盛りあがりました、。最後のアメイジンググレースも良かったです』
『70代の私は20代の頃に耳にしていた曲、1曲1曲がなつかしく、1曲ごとに涙が出てきました。おいしい料理が次次出てくるようでしかも満腹に至らず、何皿も食べられてしまうようで・・..。よくぞ懐かしい曲を取り揃えていただきました!』
『とってもさいこう!100点中9999兆点』



暑い夏、涼しい清里でビッグバンド、やっぱり最高です!

(セイ太郎)
16 : 29 : 55 | 感想文 | コメント(0) | page top
女声合唱団フォンティーヌ サマーコンサート - 8月6日 -
2022 / 08 / 10 ( Wed )

今年も、覆面レポーター「森のスズコさん」の鑑賞日記をお届けします。(不定期です)
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朝からの雨が止み、涼しい風が高原を吹き抜けるイベント日和となった8月6日、第14回涼風祭が開幕しました。

まず、涼風祭実行委員長・清里の森管理センター所長 中込巌氏からご挨拶がありました。

コロナ禍になってから早3度目の夏、昨年は途中で頓挫し涙する事態になりましたが、さて、第七波只中のこれからは…。
無事に最後の回まで辿り着きますように。

マスク・検温・消毒して静かに品よく、大きな拍手で盛り上げて参りましょう。
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鮮やかな紫のロングドレスを着た女性達が舞台に登場。「夏が来れば思い出す〜♪」オープニングメロディを聴きながら、衣装の色はフウロソウ色、いやトリカブト色かなと高原の花を思い浮かべる私でした。

1-1全体


第1ステージ
女性合唱とピアノのための「近代日本名歌抄」は、西洋音階による日本語の歌が民衆の間に親しまれ始めた大正から昭和初期にかけての懐かしい歌の数々。
編曲は信長貴富さん、戦国武将のようなお名前ですが今活躍している作曲家の方でした。

「待てど暮らせど来ぬ人を
宵待草のやるせなさ
今宵は月も出ぬそうな♪」

「命短し恋せよ乙女
朱き唇 褪せぬ間に♪」

「カチューシャかわいや わかれのつらさ
せめて淡雪とけぬ間と♪」

1-2左から

もの悲しくも美しいメロディを大人の女性達がしっとりと歌いあげてくれました。

第2ステージは
がらりと雰囲気変わり海外のミュージカルナンバーを。
休憩挟んで登場した皆さんは、揃いの黒ブラウスに襞の入った白いスカート(指揮者の西尾富美代さんとピアニスト高野映美子さんは淡いグレー)。それに銀の靴とネックレスで軽やかにステップを踏む姿はお洒落〜♡

1-3横一列

1-3ピアノ


「マイ・フェアレディ」「キャッツ」に続く「サウンド・オブ・ミュージック」の曲の数々はピアノのソロから始まりました。Sixteen going on seventeen の旋律に乗って舞台袖から女性達が再登場「 エーデルワイス」「すべての山に登れ」は英語の歌詞で高らかに。
サウンド・オブ・ミュージックだ~いすきな私、エーデルワイス似の清里のヤマハハコを想い浮かべ、世界の平和を願いながら心の中で一緒に歌いました。

1-4背中合わせ


第3ステージ
衣装替え三度目は白と青のロングドレスで。
合唱曲集「ほほえみ」作曲は鈴木憲夫、作詞家はそれぞれ異なり、どれも心に染み入るような歌詞、ひきこまれるように聴き入りました。

1-5全員&客も


私の心の糸にピリリと触れたのは…
「ふるさとの木の葉の駅」作詞坂村真民

「この駅で
いつも母が待っていてくれた
駅には赤いカンナの花が咲き
車窓にそれが近々と迫ってきた
母のいないさびしい駅を
わたしは 息をのんで過ぎていった♪」

メロディに詩をのせて、過ぎゆく列車の窓から駅の赤いカンナの花を見ているワタシ、そして大好きな母の顔が浮かび、泣きそうな気持ちに。

1-7左半分

1-8右半分


最後の曲は、女声合唱とピアノのための組曲「みやこわすれ」より、「はっか草」

演奏の前に指揮の西尾さんからお話がありました。2020年春からコロナ禍となり、辞めていった方、まだ休団している方もいらっしゃること、苦境の中でも練習を再開し涼風祭を目標に頑張ってきたこと。
記憶と風景が結びついて生まれた「はっか草」の詩を、生きる喜びを重ねながら演奏したいです と。

「はっか草」作詞野呂さかん 作曲千原英喜

「梅雨空に浮かぶ 薄緑の小さな繁み
その中から 煙るように 
小さな花が いくつも咲いた♪」
「幼い日 母がその蕾を手折って
私に言った 
『はっか草のような人になりなさい』と♪」

ハッカ(≒ミント)といえば北見のハッカ飴が思い浮かんだ私。爽やかな香りは天然の清涼剤のよう。
大輪の薔薇でも背の高い向日葵でもなく、控えめなハッカ草のように…とは、なんて優しいお母さんだったんだろう、その母を慕う作者の心模様がみえる素敵な曲でした。


アンコールは嵐の「ふるさと」で、和やかに終演しました。
満場の拍手の中、ステージでサヨナラ〜と手を振る女性達のキラキラの笑顔は、ママの顔だったり若々しいおばあちゃんの顔だったりしました。
フランス語で泉を意味する「フォンティーヌ」の皆さま、素晴らしい歌声をありがとうございました!
これからもこんこんと湧き出る清らかな水のように途切れることなく活動が続きますように。
ずっと応援しています。

森のスズコ
20 : 59 : 25 | 感想文 | コメント(0) | page top
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