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「落語」春風亭昇吉 独演会 - 8月13日 -
2022 / 08 / 28 ( Sun )

第14回涼風祭第3弾は、「七変化 笑いと感動の落語会」でした。

それでは、どうぞ写真と皆さまから届いたメッセージでお楽しみください。

まずは、前座の桂伸ぴんさん「まんじゅうこわい」から。
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『座の伸ぴんさん、昇吉さんとも話のつなぎ方がうまく、面白く聞くことができました。特に後半が迫力があり良かった』
『伸ぴんさん声もしっかり聞こえ、まんじゅう怖い楽しかったです。昇吉さん新作、お酒やつまみが安いのに食器が高く、清掃代がもっと高いというおちが面白かったです。後半は時代劇を見ているようでした』

お二人のバックグラウンドも織り込んで、こんなメッセージも。
『笑いのあと感動がある!のを知りました。岡山大と東大2つの大学出のインテリ落語、前から聞きたかったです』


続いて、真打 春風亭昇吉さん。
昇吉さんは、笑点の司会者春風亭昇太のお弟子さん。師匠譲りの滑稽噺や新作落語で活躍中。
まずは「安いお店」から。

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『涙が出るくらい面白かったです(お酒の話)。才能豊かな方だと思いました。一番感動しました。本当に良かった』

前半最後は、「七段目」。芝居好きの若旦那が、歌舞伎が好きすぎて、日常生活でも歌舞伎口調になってしまうお話し。
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『すばらしい、画像を見るようでしたよ!又別の話をきいてみたいもの。迫真に迫った落語で素晴らしかったです。またいらしていただきたいです』

お仲入りを挟んで、最後は「柳田格之進」

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『どの演目も趣が異なっていて、いろいろな面白さがありました。楽しかったです。柳田格之進ラストシーン、素晴らしかったです』
『新作から最後の公演までバラエティに富んで面白かった。締めは堪能できました。今後に期待します』

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『三題話それぞれのジャンルで面白くきけました。現在の師匠はパンフの写真からは2倍重・?カンロクついて目出度い。流石お母さんの息子。今後の益々の精進で昇太さんを超えてください』
『東大出の落語家というのは日本社会の変化を物語るようで実に興味深い。今後一層の発展を期待したい。』


落語は、涼風祭に欠かせない出しものになりましたね。
(セイ太郎)
22 : 15 : 53 | 感想文 | コメント(0) | page top
中島朱葉カルテットジャズコンサート - 8月14日 -
2022 / 08 / 16 ( Tue )
【写真を差し込みました。(8月28日)】



台風がいつのまにか通り過ぎた日曜の昼下がり、清里の森にジャズの調べが流れました。

中島朱葉さん率いるカルテットのメンバーは、ピアノ加藤友彦さん、ベース小牧良平さん、ドラム濱田省吾さん。
去年はコロナで中止。今年は体調イマイチのメンバーが交替し、この日が初演奏メンバーだそう。
どんな一期一会のセッションになるでしょう。

朱葉さんの指パッチン合図でさりげなく始まった曲は、
ブラジル生まれのボサノヴァの大家 アントニオ・カルロス・ジョビン
「バラに降る雨」Antônio Carlos Jobim - Chovendo Na Roseira

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おかっぱ髪にくりっとした瞳の朱葉さん、ワタシは息継ぎするほっぺたに目がいってしまいます。肺活量は如何程か!
その堂々たる吹きっぷり、サックスで奏でるメロディラインの美しいこと。

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かつては14種もあったというサクソフォン。
というのも19世紀、ベルギーの楽器製作家アドルフ・サックスには、この楽器だけでオーケストラを作るという構想があったんだとか。
へぇ(@_@)知らなかった。
金属製だけど木管楽器のサックス、発音原理からクラリネットやフルートと同様、木管楽器に分類されます。
サクソフォンは、強弱の幅が木管楽器の中で最も広く、音色は人の声に近く、自由に表現しやすい楽器。ソロ楽器としてジャズの歴史をリードしてきました。クラシックの世界でも幅広く活躍しています。
今は音程の高い順に、ソプラニーノ、ソプラノ、アルト、テナー、バリトン、バスの6種類に落ち着いているそうです。
朱葉さんのは、渋い金色のアルトサックスと、シュッと細身のソプラノサックス。
楽器の色と形、そして歌うような滑らかな音色が魅力的ですね♫

続く2曲目は、お馴染みのメロディ「枯葉」
Joseph Kosma - Autumn Leaves

薄暗いバーの小さな椅子に腰掛け、琥珀色のお酒が入ったグラスに手を伸ばし一口飲んでは物想いに沈む …そんなシーンを想像しながら耳を傾けました。

3曲目は、ジャズ創成期から現代まで常にトップを走り続けているジャズ界のレジェンド、ウェイン・ショーター「サミット」
Wayne Shorter - The Summit

この凄いお方はマイルス・デイヴィスの7歳下、90歳近い今もお元気だそう。
アップテンポな曲は次第に激しさを増していき、ふと、ピアニストとドラマーの左足が弾くように床を叩く動きが全く同じことに気づきました。
リズムをきっちり刻みつつ、くるくる華麗に動き回る見事なスティック捌きのドラムソロは五分近くも続いたか?
ステージが音の渦に巻き込まれました、凄!

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四曲目は激しい曲が続いたので…しっとりしたボサノヴァで。
ルイスエサ「イマジン」
Luiz Eça - Imagem

穏やかな森と林の風景、八ヶ岳ブルーの空の色をイメージしながら聴きました。

休憩挟んで後半1曲目は、
チックコリア「トーンズ・ フォー・ジョーンズ・ボーンズ」
Chick Corea - Tones for Joan's Bones

韻を踏んでる言葉遊びみたいなタイトル、直訳するとジョンの骨に捧げる調べ?て感じ?
ピアノが音の粒で遊んでいるような洒落た一曲でした。

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クラシックではコントラバス、ジャズではウッドベースと呼ぶベースにも注目です。。
隣に座っていたお客さんが「手が大きいわね」と呟いていました。
クラシックではコントラバスを他の弦楽器同様アルコ奏法と言って弓で弾きますが、ジャズでは指で弾きます。
顔色ひとつ変えず、大きな手があちこちへと動きます。
バキバキ、ボンボンと響く低音はインパクト大でした。

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次は、中島朱葉さんオリジナル曲「雪のワルツ」

「太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ…」家々の屋根にしんしんと降る白い綿のような雪を思い浮かべました。
ステージ上は暑くて汗ダラダラだったという朱葉さんには申し訳ないほど、客席は快適、お客さんは皆うっとりでした。


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後半3曲目は、
法曹界から映画界へと転身し活躍したアーサー・シュワルツ「アローン・トゥギャザー」
Arthur Schwartz - Alone Together

ひとりぼっちが一緒に。矛盾しているようにみえるその意味は、
孤独なボッチ同士のあなたと私が一緒になれば、一緒に困難を乗り越えられる♡ということらしい。歌詞を調べたら、より味わい深くなりました。

最後の曲は、ソプラノサックスで
再びウェイン・ショーター「ビューティー&ザ・ビースト」
Wayne Shorter - Beauty and the Beast


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ジャムセッションのステージを間近で観たのは初めての私、
きっちり刻むリズムに乗りつつも縦横無尽、自在に音を操る四人の奏者には驚かされっぱなしでした。
いつも課題曲の音を忠実に再現するべく、楽譜にへばりついてギコギコ弾いているヘボアマ奏者の私、知っているようで、ぜーんぜん知らなかったジャズの奥深さに、感服致しました。

満場の拍手喝采に応えてのアンコールは、
用意してなかったな、何にしようか?と朱葉さん。
じゃあ「A列車で行こう」か、と再びの嬉しい即興演奏。
Duke Ellington - Take the A Train

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この日この場所で生まれた唯一無二の演奏を、ありがとうございました。
お客さん皆、大満足で足取り軽く帰路につかれたと思います。

森のスズコ
今日はジャズを聴いてます♫
20 : 57 : 45 | 感想文 | コメント(0) | page top
フィーリング・ジャズ・オーケストラ - 8月7日 -
2022 / 08 / 13 ( Sat )
【ご来場の皆さまから頂いたフィーリング・ジャズ・オーケストラへのメッセージを写真の間に加えました。8月28日追記】

第14回涼風祭の第2弾は、
今年で結成58年目を迎えるジャズのビッグバンド、昨年に続いての登場です。

当日の模様を、写真とメッセージでお楽しみください!

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『フィーリングジャズの皆さんのパワフルな演奏で血の巡りが良くなりました。ありがとうございます』

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『久しぶりにフルバンドジャズが聴けました。いつの間にか体が足が手が動き楽しかったです。とても音が素晴らしく感動しました。ありがとうございました』

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『演奏とトークも良い。素晴らしい演奏でした。武田節と風林火山のアレンジも良いと思います。』
『武田節が良かった。なじみの曲が多く楽しかった。頑張ってください』
『WHAT KIND OF FOOL AM Iと「武田節」最高です。』


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『爽やかな高原の中で演奏会心底癒されました。特にボーカルの小林里花の歌声にはホトホト感じ入りました』
『ビッグバンドならでは迫力もあり音の幅もありとても楽しめました。歌もすてき。来年もぜひ参加されることを願っています』

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『コロナ禍で大変な会だったと思いますが、そんなことを感じさせない演奏でした。有名な曲も多くJAZZに詳しくない私も楽しかったです』

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『家族に連れられてきたのですがとても楽しかったです。皆さん楽しんで演奏されているのが伝わってきてすてきでした』

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『大迫力の演奏は素晴らしかったです。会場も1曲ごとに盛りあがりました、。最後のアメイジンググレースも良かったです』
『70代の私は20代の頃に耳にしていた曲、1曲1曲がなつかしく、1曲ごとに涙が出てきました。おいしい料理が次次出てくるようでしかも満腹に至らず、何皿も食べられてしまうようで・・..。よくぞ懐かしい曲を取り揃えていただきました!』
『とってもさいこう!100点中9999兆点』



暑い夏、涼しい清里でビッグバンド、やっぱり最高です!

(セイ太郎)
16 : 29 : 55 | 感想文 | コメント(0) | page top
女声合唱団フォンティーヌ サマーコンサート - 8月6日 -
2022 / 08 / 10 ( Wed )

今年も、覆面レポーター「森のスズコさん」の鑑賞日記をお届けします。(不定期です)
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朝からの雨が止み、涼しい風が高原を吹き抜けるイベント日和となった8月6日、第14回涼風祭が開幕しました。

まず、涼風祭実行委員長・清里の森管理センター所長 中込巌氏からご挨拶がありました。

コロナ禍になってから早3度目の夏、昨年は途中で頓挫し涙する事態になりましたが、さて、第七波只中のこれからは…。
無事に最後の回まで辿り着きますように。

マスク・検温・消毒して静かに品よく、大きな拍手で盛り上げて参りましょう。
〰〰〰〰〰

鮮やかな紫のロングドレスを着た女性達が舞台に登場。「夏が来れば思い出す〜♪」オープニングメロディを聴きながら、衣装の色はフウロソウ色、いやトリカブト色かなと高原の花を思い浮かべる私でした。

1-1全体


第1ステージ
女性合唱とピアノのための「近代日本名歌抄」は、西洋音階による日本語の歌が民衆の間に親しまれ始めた大正から昭和初期にかけての懐かしい歌の数々。
編曲は信長貴富さん、戦国武将のようなお名前ですが今活躍している作曲家の方でした。

「待てど暮らせど来ぬ人を
宵待草のやるせなさ
今宵は月も出ぬそうな♪」

「命短し恋せよ乙女
朱き唇 褪せぬ間に♪」

「カチューシャかわいや わかれのつらさ
せめて淡雪とけぬ間と♪」

1-2左から

もの悲しくも美しいメロディを大人の女性達がしっとりと歌いあげてくれました。

第2ステージは
がらりと雰囲気変わり海外のミュージカルナンバーを。
休憩挟んで登場した皆さんは、揃いの黒ブラウスに襞の入った白いスカート(指揮者の西尾富美代さんとピアニスト高野映美子さんは淡いグレー)。それに銀の靴とネックレスで軽やかにステップを踏む姿はお洒落〜♡

1-3横一列

1-3ピアノ


「マイ・フェアレディ」「キャッツ」に続く「サウンド・オブ・ミュージック」の曲の数々はピアノのソロから始まりました。Sixteen going on seventeen の旋律に乗って舞台袖から女性達が再登場「 エーデルワイス」「すべての山に登れ」は英語の歌詞で高らかに。
サウンド・オブ・ミュージックだ~いすきな私、エーデルワイス似の清里のヤマハハコを想い浮かべ、世界の平和を願いながら心の中で一緒に歌いました。

1-4背中合わせ


第3ステージ
衣装替え三度目は白と青のロングドレスで。
合唱曲集「ほほえみ」作曲は鈴木憲夫、作詞家はそれぞれ異なり、どれも心に染み入るような歌詞、ひきこまれるように聴き入りました。

1-5全員&客も


私の心の糸にピリリと触れたのは…
「ふるさとの木の葉の駅」作詞坂村真民

「この駅で
いつも母が待っていてくれた
駅には赤いカンナの花が咲き
車窓にそれが近々と迫ってきた
母のいないさびしい駅を
わたしは 息をのんで過ぎていった♪」

メロディに詩をのせて、過ぎゆく列車の窓から駅の赤いカンナの花を見ているワタシ、そして大好きな母の顔が浮かび、泣きそうな気持ちに。

1-7左半分

1-8右半分


最後の曲は、女声合唱とピアノのための組曲「みやこわすれ」より、「はっか草」

演奏の前に指揮の西尾さんからお話がありました。2020年春からコロナ禍となり、辞めていった方、まだ休団している方もいらっしゃること、苦境の中でも練習を再開し涼風祭を目標に頑張ってきたこと。
記憶と風景が結びついて生まれた「はっか草」の詩を、生きる喜びを重ねながら演奏したいです と。

「はっか草」作詞野呂さかん 作曲千原英喜

「梅雨空に浮かぶ 薄緑の小さな繁み
その中から 煙るように 
小さな花が いくつも咲いた♪」
「幼い日 母がその蕾を手折って
私に言った 
『はっか草のような人になりなさい』と♪」

ハッカ(≒ミント)といえば北見のハッカ飴が思い浮かんだ私。爽やかな香りは天然の清涼剤のよう。
大輪の薔薇でも背の高い向日葵でもなく、控えめなハッカ草のように…とは、なんて優しいお母さんだったんだろう、その母を慕う作者の心模様がみえる素敵な曲でした。


アンコールは嵐の「ふるさと」で、和やかに終演しました。
満場の拍手の中、ステージでサヨナラ〜と手を振る女性達のキラキラの笑顔は、ママの顔だったり若々しいおばあちゃんの顔だったりしました。
フランス語で泉を意味する「フォンティーヌ」の皆さま、素晴らしい歌声をありがとうございました!
これからもこんこんと湧き出る清らかな水のように途切れることなく活動が続きますように。
ずっと応援しています。

森のスズコ
20 : 59 : 25 | 感想文 | コメント(0) | page top
『清里の森 涼風祭』は今年も多彩な音楽や芸能を発信し続けます。 2022年8月6日(土)~8月28日(日)計8回の公演です。
2022 / 07 / 17 ( Sun )
10か月ぶりの ブログ更新になりました。長らくのご無沙汰お許しください。(一昨年・昨年と同じセリフで再開!?)

夏の清里を盛り上げるイベントとして徐々に知名度を上げている『涼風祭』、2022年も清里の森音楽堂 にて催します。
昨年は7公演の予定でしたが、新型コロナ感染の拡大を防止するため3公演を中止しました。今年もここにきて感染が拡がりつつありますが、完走できることを心より願っています。

パンフ1小
パンフ2小
大きな画像はこちら(表面)・(裏面)をクリックしてください。


8/6(土) 女声合唱団フォンティーヌコンサート
8/7(日) フィーリング・ジャズ・オーケストラ
8/13(土) 「落語」春風亭昇吉 独演会
8/14(日) 中島朱葉カルテットジャズコンサート
8/20(土) 山口裕之とN響の仲間たち
8/21(日) 山中信人(津軽三味線)&神田京子(講談)
8/27(土) 加耒徹バリトンリサイタル
8/28(日) 齊藤一也(ピアノ)&飯川直美(ヴァイオリン)

■料金
全催事通用パスカード 1枚6,000円
前売券2,000円、当日券2,300円
※但し、8/6の女声合唱団フォンティーヌは、前売券・当日券とも1,000 円
※高校生以下の入場料は、全イベント無料です。
※会場にご入場いただく際には、マスクの着用と手指消毒・検温へのご協力をお願いいたします。
※座席は全席利用の予定(240席)ですが、今後新型コロナウイルスの感染拡大状況により変更になる場合があります。

■時間
全イベント共通 14時開演 13時30分開場

■場所
清里の森音楽堂 山梨県北杜市高根町清里3545-1
【アクセスマップはこちらから】

■主催
清里の森音楽堂実行委員会、(株)清里の森管理公社  

■お問合せ
(株)清里の森管理公社 TEL:0551-48-3151まで

~今回も新型コロナウイルス感染対策を施して、安心・安全な涼風祭を開催していきます!

09 : 36 : 54 | 涼風祭について | コメント(0) | page top
涼風祭 追記メッセージ by 森のスズコ (8月24日記)
2021 / 09 / 04 ( Sat )


八ヶ岳山麓は感染症から遠く安全地帯かと思いきや、世の中そんなに甘くなかった。突然の中止の連絡に呆然としています。
前年ほぼ皆勤で楽しませて頂いたのに、今年私は2回拝聴しただけでした。お洒落なジャズも聴きたかったしカッコいい三味線や素敵なピアノも心待ちにしてたのに…。
お客さん以上に落涙しているのはきっと出演者の方々。それから苦労してここまで繋いできてくださった実行委員の方々、ボランティアの方々も。雨ばかりの夏でした、きっとみんなの涙雨。

次の夏、涼風の吹く清里の音楽堂で皆さまと再会できますことを心から願っています。それまでどうぞお元気で。ごきげんよう

森のスズコ
くちびるには歌を、心には太陽を。
10 : 30 : 03 | 感想文 | コメント(0) | page top
≪鑑賞日記≫ 8月8日 フランス音楽のエスプリ 鈴木舞(Vn.)・小林侑奈(Pf.)
2021 / 09 / 04 ( Sat )


今年も、最強ペアのお二人が森の音楽堂にいらしてくださいました。ヴァイオリニスト鈴木舞さんは淡いピンクのドレスを纏って西洋人形のような愛らしさ、(楽器は名工ストラディバリウスの師匠だったニコロ・アマティ1683年製!) ピアニスト小林侑奈さんは銀と黒のすらりとしたお姿、期待に胸が高まります。

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今回はフランス音楽のエスプリと題し、お洒落なパリの雰囲気を味わう趣向。19世紀後半の作曲家フォーレ「ロマンス」が始まると、甘く軽やかなメロディに浮世の憂さは飛び去り、苺ミルク色の多幸感に包まれました。

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フォーレ二曲目は初演から大絶賛されたという「ヴァイオリンソナタ第一番」。
幸せいっぱいの初恋を思い出しながら聴いてくださいと舞さん。

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一楽章、恋の炎はちらちらと燃え始め…続く二楽章は哀しげな長いレガートに不安と安堵を行きつ戻りつ。アップテンポの三楽章は、恋人同士が肩を寄せ合い笑いさざめいているかの如く。激しく迸る美しい旋律の最終楽章には心揺さぶられ…過ぎし日々を想い浮かべていたワタシでした。

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次なる曲はフォーレの師匠だったサン・サーンスによる「死の舞踏」。
ペストが大流行し、死が身近にあった中世ヨーロッパ、絵画や壁画のテーマとして死の普遍性が描かれた。王様だろうが農民だろうが、ある日訪れる死によって無となるという死生観。
音楽ではサン・サーンスの交響詩が有名でシロフォンによる骨のカチカチと鳴る箇所が印象に残る曲だが、これをヴァイオリンとピアノに編曲。夜明けのコーケコッコー、コーという鶏の声が聴こえると、骸骨達は雲散霧消したのでした…

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後半は侑奈さん独奏によるショパン「ノクターン」op.62-1で始まりました。

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全21曲あるショパン夜想曲の17番めは晩年36歳に作曲されたもの。パリで活躍し儚い夢のような生涯を送った作曲家を偲びながら耳を傾けました。
私の瞼に、フランス印象派の画家モネの絵が浮かんできました。朝靄の光に染まる空と海。オレンジ色の陽の光が水面に揺らいでいます。旋律から様々な色や形が瞼に浮かんでは消え… 優れたピアノ奏者の力量を感じました。

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最後の2曲はラヴェル。
「ヴァイオリンソナタ第2番」は1927年に作曲されたラヴェル最後の室内楽作品。第ニ楽章「ブルース」には第一次世界大戦後にパリの若手知識人を魅了したジャズの影響が。冒頭重音ピチカートはバンジョーの様。そして息つく暇なく疾走する三楽章!ピアノに置いた楽譜が時折風に煽られめくれそうになるのを手でバッと直しながら鍵盤をガンガン弾き続ける侑奈さんも凄くて目が釘付けに。うーん、曲も奏者もカッコよくて痺れた〜

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ラヴェル「ツィガーヌ」。
フランス語でジプシー(=ロマ)を意味するツィガーヌ。流浪の民の哀しみを朗々と歌うヴァイオリンに、やがてピアノが加わり、音を交叉させながら徐々にテンポアップ。随所に鳥の声や風の音が混じります。エキゾチックな音色、魔法でも使ってるかのような超絶技巧の連続に息を呑みました。

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アンコールは、フォーレ「シシリエンヌ」耳に馴染みのメロディでしっとり終わりました。

100061_xlarge_礼

コロナ禍にはるばる森へいらしてくださり、最高に素敵な時間をありがとうございました。技も笑顔もピカピカの若いお二人をこれからも応援しています。

森のスズコ

10 : 27 : 16 | プログラム・内容 | コメント(0) | page top
新型コロナウイルス感染拡大防止の為、涼風祭の3公演を中止いたします。
2021 / 08 / 21 ( Sat )

いつも、涼風祭を応援していただき、ありがとうございます。

8月8日のブログで、8月14日の公演を8月28日に、8月22日の公演を9月5日に延期する旨お伝えしましたが、新型コロナウイルス感染拡大防止の為、この2公演を含む今後の全てのイベントを、中止することを決めました。
ご理解賜りますようお願い申し上げます。

8/28(土) 中島朱葉カルテットジャズライブ ⇒中止
8/29(日) 齊藤一也(ピアノ)&神田京子(講談) ⇒中止
9/05(日) 山中信人(津軽三味線)&神田京子(講談) ⇒中止

※これらに伴うパスカード、前売券の払い戻しについては下記をご確認ください。

(前売券)・・・・・1枚につき、2,000円で払戻いたします。
(パスカード)・・・中止3公演分として、パスカード1枚につき、2,500円で払戻いたします。

〈払戻方法〉
1.清里の森管理センターに来所される場合・・・前売券又はパスカードと引き換えに、現金にて払戻いたします。
2.郵送をご希望される場合・・・・・㈱清里の森管理公社宛に、前売券又はパスカードをご郵送ください。折り返し、前売券は1枚につき2,000円分、パスカードは1枚につき2,500円分のQUOカードを郵送致します。

〈払戻期限〉
2021年9月30日(木)

郵送先/〒407-0301 山梨県北杜市高根町清里3545-1 ㈱清里の森管理公社内/清里の森音楽堂実行委員会

お問合せ/清里の森音楽堂実行委員会 TEL/0551-48-3151(清里の森管理センター内)
17 : 42 : 20 | プログラム・内容 | コメント(0) | page top
≪鑑賞日記≫ 山口裕之とN響の仲間たち 8月3日
2021 / 08 / 15 ( Sun )


涼風祭二日目は「山口裕之とN響の仲間たち」。クラシック好きのお客様が多数来場なさいました。


長きにわたりN響のコンサートマスターを務めた山口氏と彼が率いる三人は、皆さん華々しい経歴と腕前の持ち主。近年はベートーヴェンの弦楽四重奏曲を各地で演奏しているのだとか。涼風祭でも昨年からベートーヴェン&バルトークというガチ渋めの演目で聴かせて頂いている。【昨年の鑑賞日記はこちらから】

一曲目は、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第6番。
着席した四人がa(ラ)の音を出すのを聴いた瞬間、あぁ今年の夏もここで生の演奏を見聴きできる♪という喜びが湧いてきました。

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耳に優しい調べが静かに始まった。
旋律の繰り返しが交互に出てくる箇所は、「こうだよね」「そうだね」「うん」「ホントにね」と"親しき仲にも礼儀あり"な雰囲気で会話しているかの様。四人が顔を見合わせて、互いの微かな呼吸を聴き合って、音の動きの変化をキャッチし合う。音色が調和した時の上品な美しさ。

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最終楽章は、物悲しい人生の終わりを想起させるような憂鬱な調べが、途中から一転、テンポの速い舞い踊るような明るい調子に。そしてまたメランコリックな調べに戻り…翻弄される展開となって幕が降りた。「禍福は糾える縄の如し」あれこれあっても人生は続いていくよという大作曲家のメッセージなのかもしれません。

次なる曲は、バルトークの弦楽四重奏曲第2番。
マイクを持った山口氏が控えめな小声で「辛抱してお付き合いください、一生懸命やります」と。
民族音楽的要素を含むバルトーク、私は好き♡今日いちばんの楽しみにしていました。

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昨年聴いた3番の不思議さに負けず劣らず2番も不安な気持ちにさせられる曲。一楽章、迫りくる不安に魂がひりひりと尖る。モノクロのドキュメンタリー映像を視ているような感覚に。二楽章、性急なテンポに鋭いピチカートが交じり、血がたぎってくる。予測不能な未来を想い起こさせる。静かな上げ弓から始まった三楽章は、全てを俯瞰して諦観するような思いに…。
四つの楽器の音色が太い糸細い糸を織り交ぜた縞模様のように私の心には視えました。曲が書かれたのは第一次世界大戦さなかの1915年から1917年だと後で知り、腑に落ちたのでした。

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休憩はさんで後半は、ベートーヴェン弦楽四重奏曲第7番(ラズモフスキー第1番)
バルトークから遡ること百年以上前にラズモフスキー伯爵から依頼されて作曲されたこの曲は、ベートーヴェンの初期の作品とは一線を隔し、規模、構成、楽器の表現などが充実している。
初演当時は理解されず、チェロによる同音連打で始まる第2楽章については(私は好きだけど)、悪い冗談だとまで言われたとか。
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音楽言語の新境地を開拓していったベートーヴェンの類稀な才能を再認識させられる弦楽四重奏曲。希望の光がさしたり、泣きたいような気持ちになったり。終わりそうで終わらない長い思索の旅のようだと思いながら聴きました。

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弦楽四重奏の難しさは、それぞれの個性や感性を持ちつつも、同時に呼吸や身体能力を合わせて曲を奏でていくことでしょう。独奏ならぬ独走は勿論許されず、大編成オーケストラのように巧みに他の音色に紛れることも出来ない。四人構成には一人ひとりの厳然とした役割があって、短くない演奏時間を四人で休みなく紡ぎ続けなければならない。高度なテクニックと耐久力を要する本当にお疲れ様な音楽スタイルだと思うのです。

だからアンコールに割くエネルギーが無くても不思議じゃないです。
(それでもベートーヴェン弦楽四重奏6番 軽快なギャロップのような三楽章を再演してくださいました。)
大曲ばかりの演奏、少し耳が肥えたかも。次なるバルトークも楽しみにしています。

森のスズコ


12 : 06 : 44 | 感想文 | コメント(0) | page top
≪鑑賞日記≫ 涼風祭初日 フィーリング・ジャズ・オーケストラ
2021 / 08 / 15 ( Sun )

2021年 第13回 涼風祭は、8月1日(日) フィーリング・ジャズ・オーケストラの迫力ある公演から始まりました。

補助席まで含め242人定員の森の音楽堂は、ステージ近くの補助席を少なくして220席ほどでこの日のお客様をお迎えしましたが、開演時にはところどころ他のお客様との間を空けた空席があるもののほぼ満席の状態です。

開演に先駆けて、毎回の涼風祭の初日恒例の実行委員長あいさつがあり、2009年から継続し今年で13回目を迎える涼風祭に対し、多くの皆様のご理解ご協力への謝辞とともに、昨年は1席おきの座席配置で間隔を空け、定員を半分にしての開催だったところ、今年は、空調設備の換気能力が基準を満たせば定員通りの座席利用が可能という国や県が示す新たなガイドラインにのっとり、森の音楽堂の換気能力は270人分の必要能力を満たしていることから、全ての席を使用して開催するとの説明がありました。



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「A列車で行こう!」今年の涼風祭のオープニングにふさわしい曲でコンサートはスタート。トランペット×4、トロンボーン×3、サックス×5の重厚な管楽器とドラム、ギター、ベースのリズムセクション、そして軽快なピアノによるビックバンドの迫力あるサウンドがそれまで静寂だった森の音楽堂に響き渡り、ほぼ満席の客席は冒頭から一瞬にしてこのビッグバンドのサウンドにくぎ付けになりました。

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2曲目は「Shiny Stoking」、日本語に直訳すると「きらめいているストッキング」となるようですが、メンバー保延氏の軽快なトークで、彼のために彼のお気に入りのストッキングを履いている彼女が、別の女性のストッキングを見ている彼に嫉妬する女心を歌うとの解説があり、客席は曲とともに一層盛り上がりました。

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3曲目は「Makin’ Woopee 」、バストロンボーンソロという珍しいステージでした。トロンボーンの音域は成人男性の声域に近いと言われている通り、ゆったりとしたリズムの中、心地よい低音のソロが観客の耳に響きます。

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次はお待ちかね、ボーカルの女性シンガーの歌声で、会場は一昔前の懐かしいダンスフロアに様変わりです。

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MC保延氏からの紹介では、結成57年を迎えるフィーリング・ジャズ・オーケストラの結成当時からのメンバーはこのボーカルの彼女一人とのことでしたが、そんな訳はなく、この冗談トークも交えたステージは和やかで、彼女のスリットの入ったロングスカートから時おり覗く美脚に、会場の男性陣はくぎ付けでした。曲は、デューク・エリントンのスタンダードナンバーから、「I’m Beginning To See The Light」、「Satin Doll」など3曲を彼女の艶やかな歌声が会場を包みました。

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その後もアルトサックスソロの「Don’t Get Around Much Anymore」や「昔は良かったね」と、デューク・エリントンのナンバーが続きました。

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休憩後の後半は、グレン・ミラー楽団の代表作「In The Mood」で軽快に始まりました。やはり、ジャズのビックバンドによるセッションは迫力があり、誰もが知っているメロディに客席の皆さんも体をゆすってリズムを取って盛り上がりました。

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続いてはがらりと変わって、山梨の郷土の英雄武田信玄公と、その配下の武士たちの出陣の様子を歌にした三橋美智也の民謡調歌謡曲をベースにした「武田節スィング」。これは、山梨を本拠地として活動するこのフィーリング・ジャズ・オーケストラの十八番とも言える曲で、盛り上がりはさらにヒートアップしました。

3曲目はまた趣向が変わって、キューバのペレス・プラード楽団のマンボの代表曲から「Mambo No.5」と「Cerezo Roza」の2曲では、軽快なリズムでこのバンドのレパートリーの幅の広さを感じさせる好演が続きました。

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その後は、衣装替えをした女性シンガーが再度登場し、「Around The World」と「When I Fall In Love」の2曲を歌って聴衆の目と耳を惹きつけました。

コンサートもそろそろ終盤です。ディズニー映画の名作「美女と野獣」のテーマでしっとりとメロディが流れた後は、「世界音楽めぐりメドレー」です。コロナ禍で旅行はおろか、外出もままならないご時世ですが、ビッグバンドのそれぞれの楽器がソロでメロディを奏で、世界各地を想像させる素敵な演奏が繰り広げられ、最後はパーカッションのコンガの独奏があり、手のひらが腫れ上がるのではないかというほどの長~いソロの熱演に、ステージと客席全体が固唾をのんで見守り、最後は大歓声で幕を閉じました。

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終演後のお客様の表情は皆さん大満足なご様子で会場を後にされたのが印象的でした。

涼風祭はまだまだ続きます。引き続きお楽しみください。
(ブログ係り)
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